高配当株をやってみて思うこと。実際にやってみたところ・・・

資産運用

最近本当に少額ですが、高配当株に投資を始めました。

数年前からNISAを活用し、S&P500に分散投資を行なってきました。

なぜ高配当株に投資をはじめたのかということや、実際にやりはじめて思うこと感じたことを記事にしていきたいと思います。

これから高配当株をやろうか考えている方に役に立つような記事になります。

ぜひご一読ください。

高配当株投資ってどんな投資?

高配当株投資とは、配当利回りが高い株式に投資する手法のことです。

高配当株とは、企業が株主に対して定期的に支払う配当金の割合が比較的高い株式のことを指します。

配当利回りは、1株あたりの年間配当金を株価で割ったものです。

つまり、投資家が得られる配当金が投資額に対してどの程度の割合になるかを示します。

「配当利回りが多ければ、配当金がたくさんもらえ、配当利回りが少ないと配当金が少なくなる」

ということです。

高配当株投資のメリット

高配当株のメリットは以下の3つになります。

  1. 安定した収入源
    高配当株は、安定的に収益を上げている企業が多く、配当を長期間にわたって支払い続けることが期待されます。これにより、株価の変動に関わらず、定期的な収入を得ることができます。傾向として成熟した企業が高配当株となることが多いです。勢いのあるベンチャー企業やこれから業績を勢いよく伸ばしていこうという企業は自社の成長に投資し、配当に分配はしないことが多いです。自社の株価を伸ばし株主に還元するという考えでしょう。
  2. リスクの低減
    株式市場のボラティリティが高い中、配当があることで投資リターンの一部を確保できるため、株価下落時の損失を一部緩和できます。
  3. 長期的な資産形成
    配当を再投資することで、複利効果を活用し、長期的な資産成長を目指すことができます。資産形成の効率だけを考えるなら、インデックスに投資して配当再投資する方がベストです。一度配当金として受け取った配当金には税金がかかります。(NISAの成長枠投資内であれば税負担はない)

高配当株投資の注意点

  1. 配当減少リスク
    企業の業績が悪化すると、配当が減額または停止される可能性があります。そのため、減配しにくい企業に投資する投資対象に見極めが重要になります。
  2. 株価の変動
    配当が高くても、株価が大幅に下落すると総合的なリターンがマイナスになることがあります。株の売却益で儲けようという投資手法ではありませんが、株価も右肩上がり、配当金の増配で右肩上がりとなる企業が理想です。
  3. 税金
    日本では、配当金に対して通常20.315%の税金がかかります。税引き後のリターンを考慮する必要があります。日本株以外に米国株などにも投資する場合、これに為替も影響してきます。次に米国株で高配当株投資をする際の注意点をまとめておきます。

アメリカの高配当株に投資する場合の注意点

米国の高配当株に投資する際には、以下のような特有の注意点があります。

1. 為替リスク

米国の株式に投資する場合、投資する通貨は通常米ドルです。

日本円と米ドルの為替変動によって、配当や売却時の利益が変動します。

円安の場合は利益が増えますが、円高になると利益が減少する可能性があります。

したがって、為替リスクを意識し、為替変動の影響を緩和するためのヘッジ戦略なども検討する必要があります。

2. 税金の二重課税

米国株の配当には米国での源泉徴収税がかかります。

通常、米国での源泉徴収税率は10%ですが、これは日本と米国の租税条約に基づいた軽減された税率です。

さらに、日本でも20.315%の税金が課せられるため、二重課税が生じます。

しかし、「外国税額控除」を利用することで、米国で支払った税金を日本の税金から控除し、税負担を軽減することができます。

3. 株主優待がない

日本の高配当株では、企業によって株主優待が提供される場合がありますが、米国企業では一般的に株主優待は行われていません。(株主優待自体が日本独自のものと理解しておく方がいいでしょう)

投資判断は配当利回りや業績、成長性など、より基本的な財務指標に基づくべきです。

4. 配当金の頻度

米国企業の多くは、四半期ごと(年に4回)に配当金を支払います。

これにより、安定したキャッシュフローを得やすいというメリットがありますが、企業によっては配当額が変更されることもあるため、配当履歴や今後の配当方針にも注意する必要があります。

5. 手数料

日本の証券会社を通じて米国株を取引する場合、通常の日本株取引と比べて手数料が高くなることが一般的です。

また、配当金の受け取りにも為替手数料がかかることがあります。手数料を考慮した上で、リターンがどの程度得られるかを見積もる必要があります。

6. 情報収集と企業分析

米国株は日本株に比べて情報が多く、財務情報やニュースを英語で調べる必要があります。適切な情報源を持ち、業績や市場の動向をしっかり把握することが重要です。特に、業績が悪化すると配当が減少するリスクがあるため、配当が高いだけでなく、企業の成長性や財務の健全性にも注意する必要があります。

7. 経済・政治リスク

米国市場は日本市場とは異なる経済や政治リスクにさらされています。例えば、米国の金利動向や政治的な決定(減税、規制強化など)が企業業績や市場に大きく影響を与えることがあります。米国市場の経済状況や金融政策に関心を持ち、リスク管理を行うことが重要です。

高配当株投資は、比較的安定した収入を求める長期投資家やリタイア後の生活資金を考える人に向いている投資手法です。

高配当株の投資タイミングを考えてみよう

高配当株への投資タイミングは、いくつかの要素を考慮する必要があります。以下のポイントを参考にして、最適な投資タイミングを判断すると良いでしょう。

1. 市場全体の状況を確認

高配当株は通常、安定した収益を持つ成熟企業によって提供されますが、株価は市場全体の影響を受けます。株式市場が全体的に下落しているときに購入すると、割安で良質な高配当株を手に入れることができる可能性があります。

2. 金利環境をチェック

金利が低いとき、高配当株はより魅力的です。債券の利回りが低い場合、安定した配当を提供する株式に投資することが有利に働くことがあります。しかし、金利が上昇すると、債券などの他の投資先が相対的に魅力的になるため、高配当株の人気が下がり、株価が下落する可能性があります。

3. 企業の財務状況と配当の持続可能性

高配当株を選ぶ際には、企業の財務状況や配当の持続可能性を確認することが重要です。財務状況が良く、配当が安定している企業は、長期的に信頼できる配当を提供し続ける可能性が高いです。短期的な株価の動きだけでなく、企業の長期的な成長性も考慮しましょう。

4. 配当利回りが極端に高い株に注意

極端に高い配当利回りを提供する株は、企業の収益性や配当の持続可能性に疑問がある可能性があります。配当が減額されるリスクや、株価が急落するリスクがあるため、慎重に選ぶことが重要です。

5. 決算発表や配当発表の直前・直後

配当を得るためには、配当権利落ち日の前に株式を保有している必要があります。配当発表のタイミングや、決算発表後に市場がどのように反応するかも考慮に入れて投資のタイミングを決めることができます。ただし、配当権利落ち後には株価が下落することが多いので注意が必要です。

結論として、市場の状況や金利動向を確認し、長期的な視点で企業の財務状況と配当の持続可能性を評価したうえで、適切なタイミングで投資することが重要です。

一方で実際にはどのタイミングが適切な投資タイミングなのかは迷うことがあります。

そこで、高配当株においても長期投資を前提とし、株価は今後も上昇していくという前提で考えた時、少なくとも未来から見た現時点では割安株であると考えられます。

株価の成長率は株価が何年で倍になるかを計算するには、「72の法則」という簡便な計算式がよく使われます。この法則では、年間成長率を使って、おおよその倍になる年数を求めることができます。

72の法則の計算式

株価の成長率から何円で株価が2倍になるのかというのを簡易的に算出する方法として、72の法則というものがあります。

倍になる年数 = 72 ÷ 年間成長率(%)

例えば、株価の年間成長率が8%の場合、次のように計算します。

72 ÷ 8 = 9年

したがって、8%の年間成長率が続くと、約9年で株価は倍になると予測されます。

  • 年間成長率5%:72 ÷ 5 = 14.4年
  • 年間成長率10%:72 ÷ 10 = 7.2年
  • 年間成長率12%:72 ÷ 12 = 6年

「72の法則」はあくまで簡易的な目安であり、実際には市場の変動や他の要因によって異なることもありますが、成長率を使って期間を素早く計算するのに便利です。

長期投資を前提にした場合、年間成長率5%で14年後に株価が2倍になるなら、現時点の株価は割安と考え、ある程度投資タイミングを読まなくても良いと納得しながら投資すればいいと考えています。

実際に高配当株に投資してみて思うこと

色々と書きましたが、実際に高配当株に投資をしてみると、インデックス投資とはやはり違うなと感じる物です。

個人意見として、将来の成長が見込める企業でも長期で見れば株価を成長するので、未来から見た現時点は割安であるという考え方は持っています。

しかし、実際には狙っている高配当株が仮に下落した場合、どこが底なのか?とあれこれ考えてしまうものです。

心理的にできれば安く購入したと思ってしまします。

インデックス投資と比べると、やはりハイリスクな投資方法のため、できるなら一番いいタイミングでチャートと睨めっこになっている時間が増えてしまいました。

大暴落がチャンスと思えるように、その時に備えて投資資金を貯めておくのも一つだと思います。

配当金を使って自由な生活が送れるように、これから高配当株投資を地道に続けていこうと思います。

目指せ、自由な人生!

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